“できなくても楽しい”って最高
- Shinya Hattori
- 6月18日
- 読了時間: 3分

〜成果じゃなく、“今この瞬間”を楽しむ〜
「できるようにならなきゃ意味がない?」
運動を習いに来たのだから、「できるようになること」が目的——
そんなふうに思っている親御さんも多いと思います。
もちろん、それも大切なことです。
でも、「できなくても、楽しい」って感覚も、運動の本質じゃないかと思っています。
結果が出ないとダメ?
たとえば、逆立ちがなかなかできない子がいます。
でも、その子は毎週「やってみよう」と挑戦し、笑いながら何度も転がっては起き上がります。
できるようにはなっていない。でも、その子は明らかに楽しんでいるんです。
それって、“失敗している”んでしょうか?
それとも、“楽しみながら動けている”ってことなんでしょうか?
「楽しさ」は、“うまさ”とは別にある
運動が続く子の多くは、「上手だから」続けているのではありません。「楽しいから」やっているんです。
うまくできなくても、「この動きおもしろい!」「もう一回やってみたい」そんな気持ちがあれば、自然と身体は動きます。
そしてその“楽しい”の積み重ねの中で、気づいたらできるようになっていた——
なんてことも、よくある話です。
ボクも20年以上ブレイクダンスを続けています。
特に輝かしい実績を残しているわけではありませんが、やっぱり楽しいから続けて、楽しいから人に伝えることを仕事にしています。
もちろん長く続けているからこそできるようになったこともたくさんあります。
EXCEEDで見られる光景
EXCEEDのレッスン中には、ちょっとした“おもしろい光景”がよくあります。
アクロバット教室で順番を待っている間、遊具にぶら下がって全身で揺れている子。
ブレイキン教室では、休憩時間のはずなのに、勝手に床を回っている子。
一見すると「ちゃんと待ってて」と声をかけたくなる場面かもしれません。
でも僕は、そういうときこそ「身体が自然に動いてる」ことの価値を感じます。
「楽しそうだね」「その動き、おもしろい!」
そんな声をかけると、子どもたちはますます笑顔になって、もっと自由に動き始めます。
型にはまらなくても、ルールから少しはみ出していても、“動きたい気持ち”を止めないことが、その子の“好き”や“得意”につながっていく。
それは、「成果」よりもずっと大切な時間かもしれません。
「楽しい」は、子どもを動かすエネルギー
大人は「成果」を求めがちだけど、子どもたちは、“今、楽しいかどうか”で動いています。
だから、できるできないに目を向ける前に、「その子が今、楽しめているか」に目を向けることが大切だと思います。
運動は、本来もっと自由でいい。うまくできなくても、笑って動いていられたら、それだけで価値があります。
誰もが、オリンピックを目指すわけではありません。
世界一にならなくてもいい。
うまくなることや勝つことも、運動やスポーツの醍醐味です。
でも、まずは「楽しむこと」から始まってほしい。そして、「続けたい」と思えることこそ、運動のいちばんの力だと思います。
“できない”を理由にあきらめるんじゃなくて、“できなくても楽しい”から続けられる——
そんな運動の入り口を、もっと増やしていきたいと思っています。
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