苦手を克服するより、“好き”を見つけよう
- Hiroki Nagaya
- 6月16日
- 読了時間: 3分

〜目指すのは“上達”じゃなく、“夢中”〜
「運動、得意になってほしい」
多くの保護者が願うことのひとつに、
「運動が苦手じゃなくなってほしい」
「できれば上手になってほしい」があります。
もちろん、それ自体はとても自然な願いです。
ボクも一父親として同じことを思っています。
でも——それが、子どもにとってプレッシャーになることもあるんです。
苦手を克服する=正解?
「苦手をなくす」ことに目を向けすぎると、
「できない=ダメ」
「うまくできることこそ価値がある」
そんなふうに、知らず知らずのうちに子どもが思い込んでしまうこともあります。
でも実際には、「苦手をがんばって克服する」よりも、「好きだから続けてたら、気づいたら得意になってた」そんな子のほうが、圧倒的に多いんです。
“好き”の力は、すごい
EXCEEDには、いろんなタイプの子がいます。
運動が得意な子もいれば、苦手意識の強い子もいます。でも、動きの中でふと「おっ、この動き好きかも」と思えたとき、子どもたちは、自分からどんどん動き始めます。
・同じ技を何度も練習している
・誰に言われなくても家でもやってる
・新しいことにも挑戦してみたくなる
こういう“夢中”が生まれた瞬間の子どもの姿は、何よりもエネルギーに満ちています。
“好き”に出会うには、まず“やってみる”こと
でも、“好き”に出会うためには、いろんな動きや体験をしてみることが必要です。
最初から「これが得意」「これが好き」とわかる子は少数派。
逆に言えば、「やってみたことがない=まだ好きになっていないだけ」という可能性が、たくさんあります。
跳んでみる。登ってみる。転がってみる。回ってみる。
小さなチャレンジの中に、「これ、好きかも」の種が眠っています。
EXCEEDでは、さまざまな動きを体験できる環境を通して、子どもたちが“好き”を見つけるきっかけづくりを大切にしています。
「うまくなる」は結果、「楽しい」は原動力
上手になったから楽しいんじゃない。楽しいから続けられて、結果的に上手になっていく。
それが、子どもたちの成長における自然な流れです。
だからこそ、僕たちがまず目指したいのは、「苦手をなくす」ことじゃなくて、「好き」を見つけること。
そこに、自信や挑戦、そして可能性の芽があると思っています。
子どもにとって、運動は“競うもの”である前に、“楽しむもの”であってほしい。そして、「これ、好きかも」と思える瞬間に出会ってほしい。
その“好き”は、将来運動を続けるきっかけにもなるし、もしかしたら人生のどこかで、心を支えてくれるものになるかもしれません。
誰もが、オリンピックを目指すわけではありません。
世界一にならなくてもいい。
うまくなることや勝つことも、運動やスポーツの醍醐味です。
でも、まずは「楽しむこと」から始まってほしい。
そして、「続けたい」と思えることこそ、運動のいちばんの力だと思います。
「苦手を克服すること」よりも、「好きに出会えること」。
それを、EXCEEDは大切にしていきたいと思っています。
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