身体の使い方を知ると、世界の見え方が変わる
- Hiroki Nagaya
- 5月2日
- 読了時間: 3分

~できるが増えると、挑戦したくなる~
ボクは、子どもたちに運動を教える中で、何度もこんな場面に立ち会ってきました。
「こんなのムリ…」と最初は顔を曇らせていた子が、ある日、「ちょっとやってみたいかも」と自分から動き出す。
その変化が起こるのは、身体の使い方が少しずつ分かってきたときです。
「できる」が増えると、心が前を向く
たとえば、最初はただジャンプするだけでも怖がっていた子が、踏み切りのタイミングや着地の姿勢を覚えると、どんどん高く跳ぼうとするようになります。
前転や逆立ち、バク転も同じです。身体の使い方を知ることで、「できない」が「やってみたい」に変わっていきます。
それは単なる技術の話ではなくて、自分の身体を理解して動かせるという“実感”が、心の成長にもつながり、自信になっていくということなんです。
世界が少し違って見えてくる
パルクール、ブレイキン、アクロバットに取り組んでいると、子どもたちの目がどんどんキラキラしてきます。
「ここ登れるかな?」「この段差、飛び越えてみたい!」「このスペース、バク転できそう!」「この床ウインドミル回りやすそう!」
公園の遊具や街の段差、スタジオの床も、ただの“場所”ではなく、“自分の身体で試してみたくなるフィールド”に変わっていくんです。
パルクールでは特にその傾向があると思います。
ブレイキンでも、音楽に合わせて動くことで、「リズムに乗ってる!」という感覚が子どもたちの背中を押してくれます。
音を感じながら、自分の身体をどう動かすかを考えます。ただのダンスじゃなくて、“音に反応して動くクリエイティブな遊び”になっていきます。
これは、言われた通りに体を動かすだけでは決して味わえない感覚。
自分で考えて、自分の身体で試す。「この技、こうやったらできるかも」「ジャンプの高さを変えたら回れるかも」そんなふうに、子どもたちはどんどん工夫して、挑戦して、表現していきます。
身体の使い方を知ることで、世界の見え方だけでなく、自分の可能性の見え方まで変わっていきます。
その瞬間に立ち会えることが、ボクはすごく嬉しいんです。
動けることは、心の自由にもつながる
身体が動くと、心にも余裕が生まれます。「これならいけるかも」と思えると、自然と前向きになれます。
ボクは運動を、単なる体育やトレーニングとして見ていません。
「自分の可能性を広げる力」そのものだと思っています。
できることが増えるたびに、子どもたちは世界を少しずつ広く、楽しく見られるようになります。
できるから楽しい、楽しいから続く
できることが増えると、世界の見え方が変わります。今まで怖かった場所がワクワクする場所に変わります。「ムリ」と思っていたことが「やってみようかな」に変わります。
EXCEEDは、そんな小さな“心の変化”を大切にしています。
身体を動かすことって、ただの運動じゃない。自分を知ることで、世界をもっと楽しめるようになること。
子どもたちの「できた!」の先にある、「もっとやりたい!」という気持ちを引き出す。
それが、ボクたちの役目だと思っています。
そして大人になっても楽しく続けられるものであって欲しいと願っています。
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