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運動嫌いな子が、笑顔で動き出した瞬間

〜スイッチは、“できた”より“やってみた”〜


「運動、キライ」からのスタート


EXCEEDには、「運動が好き」「運動が得意」という子ばかりが来るわけではありません。

中には、「運動が苦手」「運動したことない」と感じている子もいます。

最初の体験レッスンの日、話しかけても下を向いたまま、動こうとしない。

親御さんが一生懸命すすめても、身体は固まったまま。

そんな姿も、時には見かけます。



無理にやらせない。そのかわりに…


ボクたちは、無理に「やってごらん」とは言いません。

その子のペースで、まずは見ているだけでもいいんです。場に慣れて、空気を感じて、動いている他の子どもたちを眺める時間も大切です。


でも、あるタイミングでふと、動き出す子がいます。

たとえば、マットで友だちが転がっているのを見て、自分も寝転んでみたり、音楽に反応して、ちょっと身体を揺らしてみたり。

その“最初の一歩”が出たとき、そっと声をかけます。

「今の、いい感じだったね」「動きたくなった?」「やってみたかったのかな?」



「できたか」じゃない。「やってみたか」が大事


運動を始めるとき、「できるかどうか」が最初の基準になることはよくあります。

学校の体育などが顕著だと思います。

「できたかどうか」で成績がつけられてしまいますから。


でも、それよりも大切なのは、「やってみようと思えたかどうか」

完璧じゃなくていいんです。形になってなくてもいいんです。ちょっとでも身体が動いたなら、それはすごい一歩です。

その小さな一歩が、自分の「できるかも」「やってみたい」を育てていきます。



笑顔で動き出した子の姿


以前、ずっと座ったままだった子が、他の子のジャンプを見てふと立ち上がりました。最初はフラフラ。でも何度もマネしながら、だんだん動きが大きくなっていきます。

その子が、ジャンプに成功したとき、「やった!」と顔がパッと明るくなって、思わず笑っていました。

「できた」ことがうれしかったのではなく、「やってみようと思えた」ことがうれしかったんだと思います。



運動嫌いでも、動きたくなるときがある


運動が苦手でも、嫌いでも、「やってもいい」「やってみたい」と思える瞬間は、誰にでもあります。

そのスイッチを押すのは、上手にやらせることじゃありません。安心できる空気だったり、ちょっとした勇気だったり。自分のペースで動ける“余白”だったりします。


運動の入り口は、「うまくなること」「できるようになること」じゃなくていいと思っています。まずは、「動いてもいいんだ」と思えること。そして、「ちょっとやってみた」が積み重なっていくこと。

その先に、「できる」「好き」が待っていると、僕は信じています。

 
 
 

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