たくさんやるって、そんなに大事?
- Hiroki Nagaya
- 3 日前
- 読了時間: 3分

〜失敗と挑戦の積み重ねが、質を育てる〜
最近よく聞く言葉に「量より質」というフレーズがあります。
「ただ回数をこなしても意味がない」「ムダな努力はしない方がいい」──そんな声もよく耳にします。
でも、ボクは思います。そもそも“質の高い取り組み”って、最初は誰も分かりません。
何度もやってみて、失敗して、工夫して、「あ、こうすればいいんだ」と気づいていきます。だからこそ、最初に必要なのは“量”。
そしてその先に、ようやく“質”が見えてくるんだと思っています。
たくさんやる!めちゃくちゃ大事です。
本田圭佑さんの言葉
サッカーの本田圭佑さんが、こんなふうに言っています。
「質を高めようと思ったら、まずは量をこなさなあかん」
これは、運動だけじゃなく、勉強でも習いごとでも同じです。
やってみて、やってみて、またやって。その中でようやく「もっとこうした方がいいかも」と自分の中に“質”の感覚が育ってきます。
最初から“質”なんて分からなくていい
たとえば、ブレイキンの「フットワーク」。動画で見るとカッコよくて簡単そうに見えるけど、やってみると全然うまく回れない。
足が絡まるし、手と足がバラバラになる。何が正解かも、最初は自分で分からない。
「先生と同じ動きをしてるつもりなのに、なんか違う」
「音に合わせたいけど、ずれてる気がする」
そんな状態からスタートして、たくさん動いて、たくさん転んで、たくさん試していくうちに・・・
「今のは少しスムーズに回れたかも」
「足の位置、前よりよくなってきた」
「このビートに合わせたら動きやすかった」
そんなふうに、感覚で“わかってくる瞬間”がやってきます。
それが“質”のはじまり。そしてその感覚は、やってみた人にしか見えない景色です。
失敗しても、遠回りしても、それが「量」の力
ボクは子どもたちに、「失敗してもいいよ」とよく言います。
うまくいかない経験があるからこそ、「こうするとダメなんだな」「今度はこうしてみよう」と、自分の中で考えられるようになります。
これは、量をこなした人だけが得られる“学びの力”だと思っています。
EXCEEDでは、まず「たくさんやってみる」
うちの教室では、完璧にできることを求めていません。
でも、「何回もやってみよう」「試してみよう」という気持ちは、とても大切にしています。
何度ジャンプしてもいい。何度フリーズに失敗してもいい。何度転んでもいい。
その中で、「なんか分かってきた」「今のちょっとよかったかも」と、子どもたち自身の中から“質”が生まれてきます。
それが、ボクたちが目指している育ちのカタチです。
質は、量の先にしかない
でも、ただやみくもにやるだけでは続きません。だからこそ、EXCEEDでは、たくさん動けて、たくさん笑えて、安心して失敗できる場所をつくっています。
今日の“たくさん”が、明日の“気づき”になるように。
これからも子どもたちと一緒に、「できる」までの道のりを楽しんでいきたいと思います。
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